「治験バイト」
大学生なら誰もが一度は聞いたことがあるバイトですよね!
ですが、中には危険なバイトということでも認知している人もいるんです。
なので、今回は治験バイトについてあまり理解されていない方に向けて、
仕事内容や報酬金額、メリットやデメリットなどを紹介していこうと思います!!
目次
治験バイトとは??
新しい薬を開発した場合、その薬が国に認められるために厚生労働省の指導のもと、臨床試験を行う必要があります。
この試験のことを治験と呼んでいます。
新しい薬を開発する際、効果や安全性を確かめるために、
人間で確かめる必要があるので、治験バイトという形で人を募集し、試験を行います。
自分の体が実験台になるので、リスクのあるバイトではあるのですが、
高額な報酬がもらえるため、大学生の間でも人気なバイトで知られています。

治験バイトの仕事内容
治験バイトには、通院するタイプと入院するタイプの2つがあり、
どちらも薬やサプリメント、健康食品を服用し、服用後の体の変化を見ていきます。
検査をするために採血を行う必要があるのですが、服用するものによって回数や頻度が異なります。
通院するタイプは、比較的負担が軽いものが多いため、3時間~5時間で検査が終わり、その日に帰ることができます。
入院するタイプは、数日~1ヶ月間の長期間病院で入院し、治験を行っていきます。
入院中は、起床時間や就寝時間、食事をする時間がしっかり決まっており、時間が管理された生活を送らないといけません。
それ以外の時間は基本的に自由行動が可能なのですが、スマホやゲームの利用、喫煙や飲酒は制限されます。
また、過度な運動を禁止されているため、入院中はジョギングや筋トレなどをすることはできません。
治験バイトの報酬
気になる報酬ですが、通院するタイプと入院するタイプによって金額が異なります。
通院するタイプは、日給8,000円~15,000円が相場になります。
入院するタイプは、1日あたり10,000円~20,000円が相場になるので、拘束時間が長いほどお金をもらうことができます。
中には、1ヶ月で100万円をもらえる案件もあるそうです。
治験参加までの流れ
治験バイトのメリット
報酬が高額
治験バイトは、どんなバイトよりも報酬が高額で、
稼ぎやすくなっています。
そのため、お金に困っている大学生なんかにオススメのバイトです。
副業禁止している会社でもOK
治験バイトは、「バイト」という表記をされていますが、あくまでボランティアなので、副業を禁止している会社でもそれを禁止することをはできません。
そのため、公務員の方でも堂々と治験に参加することができます。
ただ、仕事をわざわざ休んでまで参加してしまうと、
会社の方に迷惑をかけてしまうので、必ず休日の日に参加するようにしましょう。
無償で健康診断を受けれる
治験に参加する前に、健康状態を把握するために健康診断を受けなければいけません。
基本、健康診断を受けるには1万円近く支払わなくてはいけないのですが、
治験に参加する場合は、無償で受けることができるんです。
社会貢献できる
治験は、新しい薬を開発するためには必要な試験になります。
そのため、治験に参加することで次の世代に役立つ薬が誕生し、
病に苦しんでいる人たちを救うことができるんです。

治験バイトのデメリット
生活が制限される
治験に参加中は、生活が制限されます。
例えば、タバコや飲酒、食事、運動など、
毎日のように行っていることが制限されることがあるため、それをストレスに感じる人もいます。
また、入院中は、
起きる時間や寝る時間、食事をする時間も決まっているため、
時間を管理された生活を送らなければいけないのは人によってはしんどいかもしれません。
副作用を引き起こす可能性がある
治験はGCPという厳しい法令に基づいて十分に注意を払って実施されていますが、
どんな治験薬でも副作用が必ずしもないとは言い切れません。
薬の効果は、人の体によって様々のため、副作用を引き起こす可能性を0にすることはできないんです。
万が一、副作用が起きた場合は、適切な処置ができるような体制が整っており、
治療費なども製薬会社が保証することになっているので、金銭的な不安を抱える必要はありません。
都市部に集中
治験バイトは、人口が多い都市部に集中していて、地方での募集は少ないんです。
そのため、地方の人はわざわざ都市部まで行って治験バイトに参加することになります。
入院タイプの治験に参加するのはいいかもしれませんが、
通院タイプの場合は、日帰りなので、交通費や時間がかかってしまうため地方の人は参加が難しいのが現状です。
治験はいつでも止めることができる
治験に参加すると、時間の拘束や生活の制限、定期的な検査など、
ストレスに感じることが多いと思います。
治験は、自由参加で義務ではないので、担当の医師や治験に関わる人に止めたい意思を伝えれば、
いつでも止めることができます。
治験に参加する際は、自分の体調をよく考え、無理なく参加しましょう!!
もらった報酬の税金はどうなる??
治験バイトでの報酬は、給与ではなく謝礼金としてもらうので、
雑所得に区分され、源泉徴収の対象にはならないんです。
ただし、報酬金額によっては確定申告をする必要があり、
また、収入があるかないかで確定申告が必要な金額も変わってくるんです。
収入がある場合
会社員やアルバイトの収入が年間103万円以上の人は、
治験バイトの報酬を含め、雑所得の合計が年間20万円を超えた場合、
確定申告をする必要があります。
収入がない場合
仕事をしていなくて収入がない人やアルバイトの収入が年間103万円以下の人は、
治験バイトの報酬を含め、雑所得の合計が年間38万円を超えた場合、
確定申告をする必要があります。
最後に
- 高額を稼ぎたい人
- 健康意識が高い人
- 長期間休みがある大学生
高額を稼げるバイトとして、大学生に人気ですが、
意外とリスクがあることは知られていません。
治験バイトに参加する際は、報酬だけでなく、
生活の制限、時間の拘束、副作用を引き起こす可能性などがあることを考慮した上で参加しましょう。
治験バイトを始める際は、こちらの記事を参考にしてみてください。
