Uber Eats の配達員として稼働している方は自転車・バイクで長時間稼働する方も多いでしょう。
長く稼働している配達員の場合、一度は事故にあった・自損事故にあった等様々な事故にあうケースがあったのではないでしょうか?
Uber Eats の配達員に限らず、現在のフードデリバリーの配達員は個人事業主として配達している方が大半でしょう。
事故というのは日ごろ全く意識しませんが、突然起こります。
実際にUber Eats 配達員として稼働中事故にあった私がUber Eats の配達時に事故にあったときの対応や保険の補償範囲・保険のポイント等丁寧に解説していきます。
この記事を最後まで読むことで以下の3点についてわかるようになります。
- Uber Eats で事故を起こしてしまった場合の対処法
- Uber Eats 配達パートナーのドライバー保険の補償範囲
- 事故後アカウントが停止するか
目次
実際にUber Eats の配達中に事故に遭ってしまった話
実際にUber Eats の配達中に事故に遭ってしまった話をしましょう。
商品をお客様へ配達中に事故に遭いました。
ブレーキが遅れて停車中の車に自転車で衝突しました。
赤信号のため、車がたくさん停車中で車道の幅が随分狭い状態でした。
私は左車線の車道を走行していましたが、スマホの画面を少し注視していました。
スマホを注視しすぎており、ブレーキを踏むのが遅れました。
幸い、ブレーキを踏むのが遅れただけだったため、転倒もなく、私自身怪我はありませんでした。
もちろん、被害者の方も全く怪我等ありませんでした。配達中の注文についてはきちんとお客様に確認し、サポートセンターへ連絡を取り、配達をキャンセル処理しました。
被害者の方に丁寧にお詫びをしました。
警察の状況調査も実施後、連絡先を交換し、すぐに自分が加入していた保険会社へ連絡を取りました。
念のため、事故後、すぐに日ごろ通院している治療院へ通院し、怪我などないか確認していただきました。
実際にUber Eats の配達中事故に遭ったその後について
怪我がなかったため、ホット一息ついたのも束の間でした。
残念ながら、Uber Eats 配達パートナーの保険や私が加入している業務用の保険は示談交渉がありませんでした。
嫌な予感がよぎる中翌日加入している保険会社から連絡が来て、直接被害者の方と対応することになりました。
被害者の方とやり取りしている最中、私は保険会社に確認を取り、修理車両を修理するものと考えて対応を進めておりました。
そのため、保険会社へ連絡後、修理車両の納車が完了するのを待っておりました。
改めて、被害者の方より催促の連絡が来て、状況を伺ったところ、賠償金額だけ先に振り込んで欲しいという依頼でした。
残念ながら、文面で相手の意図を理解するのは非常に難しく、お相手もかなりきつい言い方で要求を通してくる方でしたので、示談交渉中本当に事故した事実から目を背けたいと思うときが何度もありました。
私は終始誠意を尽くして謝りながら対応に臨みましたが、残念ながらお相手との意思疎通が嚙み合わず、連絡だけで1カ月費やしました。
私も保険会社の担当の方と本業がある中で2週間ほぼ毎日ご連絡をしていき、情報共有するよう努めました。
連絡を続ける中で、長文の文面で被害者の相手のご意向を読み取ることほど難しいことはありませんでした。
最終的に、相手の要望に沿って、賠償金額を私が被害者の方の口座へ振り込み、解決することになりました。
賠償金額を支払った証明書や修理車両を立て替えた領収書など必ず残しておくようにしましょう。
Uber Eats の配達中事故に遭ったらどのように対処すべきか
ここから配達中事故に遭ったらどのように対処すべきか順に説明していきます。
事故にあったらすぐに警察に連絡
配達中事故にあった場合、加害者か被害者か状況にもよりますが、必ず警察に連絡をしましょう。
自損事故で自分自身のけがの場合もできる限り警察へ届け出ましょう。
理由は以下のように客観的な状況証拠が取れなくなってしまうからです。
人身事故が起こると、警察は事故現場の状況や車両の状況などを実況見分調書にまとめます。
実況見分調書は警察の作成する信頼性の高い書類なので、示談金の支払いなどにおいても活用でき、事故の被害者にとっては重宝する証拠です。
警察を呼ばなければ人身事故であっても、実況見分調書は作成されません。
そうなると、事故の状況を伝える客観的な資料がないため、適切な示談金を受け取れない可能性があります。
引用:リーガルライフラボ
こちらに記載されている通り、警察の実況見分調書を発行していない場合、客観的証拠が薄くなります。
そのため、できる限り警察に届け出るようにしましょう。
その後、事故当事者双方で必ず連絡先を交換しましょう。
くれぐれも事故発生時、連絡先を交換しないで終わることは避けましょう。
配達中の場合必ずキャンセル処理をする
Uber Eats では新料金単価導入に伴い、稼働中の時間やピックアップ事の距離も加味して報酬が発生するようになりました。
そのため、仮に事故に遭った場合、できる限り事故の状況落ち着き次第キャンセル処理をしましょう。
既に商品の配達中の場合、お客様・サポート両方に連絡を取るとよりスムーズに対応できるでしょう。
怪我がないか念のため病院等で確認しましょう
怪我がないか病院に通院し、確認しましょう。
特に、自転車・バイクで配達員として業務を行なっている場合、業務中・運転中は集中しているため、後日痛みが発生することも考えられます。
私は以前、雨天の配達中スリップしたこともありますが、当日はさほど足の痛みを感じませんでした。
数日間、痛みがないか様子を見て、病院で治療した場合、必ず診断書等の手配を取ってください。
後日、保険金を受け取る際、必ず必要になります。
事故発生時、アカウント停止等関係なく、怪我等の痛みが発生する可能性もあるため、数日間は配達の稼働をおさえましょう。
自分の体が大事なので大事を取ってください。
保険会社&Uberサポートへ連絡
次に、保険会社やUber Eats サポートセンターへ連絡してください。
稼働待機時やオフライン中の場合、自転車保険の保険会社へ連絡することになります。
事故が発生した状況により変わってきますが、必ず保険会社の担当者の指示を受けて誠意に対応するようにしましょう。
仮に加害者になった場合、誠意に対応しているかどうかでその後の対応もスムーズに進めることができるかもしれません。
私は保険会社へきちんと連携したところ、丁寧に対応頂き、その後のフォローもきちんとして頂くことができました。
示談交渉のため、お客様へ連絡
被害者になった場合も保険会社へ必ず連絡を取り、指示を仰ぎましょう。
加害者が誠実な方であれば、すぐにご対応いただけるかもしれませんが、当て逃げなんてケースも充分考えられます。
事故は過失割合によって状況が大きく異なります。
ただし、過失割合が10:0の場合、比較的スムーズに運ぶケースが多いと考えられます。
修理箇所を修理するだけ・治療費請求のみの場合に限ります。
示談交渉に難航したら弁護士への相談も検討する
先ほどお伝えしましたが、通常の保険では、保険会社が示談交渉を代行していただけるケースが多いです。
ただし、業務中の場合、示談交渉付きではなく、自分自身で被害者又は加害者へ連絡を取らなければなりません。
お相手によってはきちんとご対応いただけないケースも充分考えられます。
ご対応頂けない場合や過度な要求を強いられる場合、法テラスに連絡を取りましょう。
予約制にはなりますが、複数回相談することができますので、参考にしてください。
https://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/faq/faq_2/index.html
Uber Eats 配達パートナーのドライバー保険とは??
Uber Eats 配達パートナーのドライバー保険の概要は大きく2点です。
Uber Eats 配達パートナーに登録している配達員全員に適用される
この保険はUber Eats 配達パートナーとして登録している配達員全員に適用される保険です。
Uber Eatsの配達パートナーとして登録していれば、保険の申し込みや保険料を支払う必要がありません。
Uber Eats の保険はUber Eats の配達中のみ適用される
この保険の特徴の二つ目が配達中に適用される点です。
配達パートナーが配達依頼を受けてから配達完了までの間適用される保険です。
そのため、残念ながら、稼働中Uber Eats の配達リクエストがない状態では、保険が適用されません。
Uber Eats 配達パートナーのドライバー保険の補償範囲は??
ドライバー保険の補償内容は大きく二つに別れています。
対人・対物賠償責任と傷害補償の二つです。
二つの補償について詳細に解説していきます。
対人・対物賠償責任
対人・対物賠償責任とは、ものを壊してしまった時・他人を引いてしまった等実際に被害が発生してしまった時に適用されるものです。
配達中、ものを壊してしまった・他人に怪我を負わせてしまった等実際に被害が発生してしまった時に適用されます。
傷害補償付帯
傷害補償とは、自損事故を含めて、自分が事故で怪我をしてしまった場合に傷害見舞金が請求できるものです。
補償額には各種上限がありますので、詳しくはこちらから確認ください。
この傷害補償範囲の中で最も注意しておかなければいけないのは次の2つです。
- ヘルメットの着用有無によって、入院一時金の支給金額が変わる点
- 重大過失や故意の事故では傷害見舞金が支給されない点
この重大過失とは、自転車であれば、車道の右側に逆走で運転していた・酒気帯び運転になっていた等です。
以上、2点からも傷害補償を把握できるでしょう。
交通ルールを守りながら、ヘルメットを着用し、安全運転していない場合、傷害補償のサポートが効かない状態になるということです。
また、以上2点の補償範囲の通り、事故が起きて配達時に使用している車両が壊れた場合の保険金は支給されません。
Uber Eats 配達パートナーのドライバー保険だけ入っておけば良いのか??
これはUber Eats に限りませんが、フードデリバリーサービスの保険適用は、配達中(配達リクエストを受けてから配達完了するまで)に限定されています。
言い換えると、配達依頼・リクエストがない待機状態で稼働しているだけでは適用されません。
そのため、配達中以外の運転時に適用できるような自転車・バイク保険に必ず加入しましょう。
また、複数デリバリーを掛け持ちされている場合、各デリバリーサービスの補償範囲、保険対象によって保険が適用できないことも考えられます。
そのため、施設賠償責任保険も大変おススメできます。
示談交渉時に保険のことや通常の流れなど知りたい等セカンドオピニオンとして活用することも充分考えて加入検討しましょう。
Uber Eats 配達パートナーは事故を起こすとアカウントが停止する??
私は自損事故を含めると、2回事故をしたことになりますが、今のところアカウントの一時停止は経験していますが、Uber Eats のドライバーアプリのアカウント永久停止にはなっていません。
SNS上で配達員が発信していますが、状況が異なるため一概にこうなるとUber Eats アカウント停止について断言できません。
一つ言えることはUber Eats というサービスの根幹を考えてみるのはどうでしょうか?
Uber Eats は配達パートナー・レストラン・ユーザーの相互関係で成り立っています。
そのため、配達パートナーとしてユーザーに影響のある行動が多い・問題行動が多い(SNSでの情報発信等も含む)場合は容赦なくアカウント停止になると考えていいでしょう。
事故を頻繁に起こす等も配達パートナーとしてあまり好ましくないですよね。
実際に事故を経験した私が全配達パートナーに伝えたいこと
今回、保険の内容や事故を起こした経緯まで話してきました。
最後に私が伝えたいことは以下2点です。
ヘルメットは必ず着用しましょう
自転車・バイクで運転する時、ヘルメットを着用しているかそうでないかで障害見舞金の入院一時金の金額が変わる点は理解できたでしょう。
配達中、ヘルメットをきちんと着用している場合、頭部への負傷が3割程度と7割以上の方が怪我を避けることができたというデータもあります。
以上の理由からも分かる通り、安全運転のため、必ずヘルメットを着用しましょう。
スマホホルダーも必ず購入しましょう。
Uber Eats は、配達中、スマホは使わない機会はないです。
そのため、運転する時は必ずスマホホルダーも購入しましょう。
自転車保険・バイク保険は必ず登録しましょう
自転車保険・バイク保険は必ず登録しましょう。
先ほど説明したように、Uber Eats の配達パートナーの保険は配達業務中にのみ適用されます。
事故はいつ発生するかわかりません。
自転車やバイクで定期的に稼働している配達パートナーは必ず加入しておきましょう。
加入する際、今回解説したこと踏まえて、以下2点を必ず抑えておきましょう。
- 加入する保険にロードサービスが付帯されているか??
- 示談交渉付きの保険かどうか??
業務中の保険では、難しくても自転車・バイク保険では2点が付与されているかできる限り確認しておきましょう。
翌日から補償開始!!